ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

根尾昂の来季を考える

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中日新聞の定期購読者向けサービス「中日新聞プラス」で絶賛連載中の『「データ」で考える中日ドラゴンズ』。データマニアのロバートさん(@robertsan_CD)による骨太な考察がおもしろい優良コンテンツだ。

これまでもオリックスとの大型トレードやホームランテラスの是非など、ファンが気になる事柄について科学的に分析してきたこのコラムだが、今日更新されたばかりの最新エントリーはお待ちかねの「根尾昂のプロ1年目を振り返る」

中日ファンなら誰もがこの一年間、注視してきたであろう根尾についてのロバートさんの見解は非常に学びが多く、感心させられたので、ぜひ読んでみて欲しい。

特に膝を打ったのが、来季の起用に関する方向性だ。

 

本人は開幕一軍の自信なし

 

今年、「土台づくり」の言葉どおり年間通してファームで試合に出場し続けた根尾。ラスト2試合でようやく一軍の土を踏んだものの、約一年前の異様ともいえる期待値からみれば少々残念な結果と言わざるを得ないだろう。

ただ、最初から根尾は素材型だと見抜いていたファンも少なからず存在するうえに、他ならぬ根尾自身が誰よりも冷静に現状を分析しており、6日に放送された「サンドラ」(CBC)では「来年は開幕一軍スタートの自信がある?」との質問に対して素直にバツを挙げている。

ファンとしては少し物足りない回答だが、一年間プロの世界を経験し、よほど壁の高さを感じたのだろう。言い換えれば課題が明確に見えているからこそ、それを乗り越えるには来年の開幕までには間に合わないことを根尾は自覚しており、敢えて期待を持たせる回答を避けたようにも思える。

 

現実問題、あと半年足らずで京田の守備レベルに追いつくのは不可能だからな

 

よく言われる外野転向も現時点では時期尚早。いずれにせよファンは焦らずに金の卵を見守るタフさが必要だ

 

一軍?二軍?2年目根尾の主戦場

 

とは言え、開幕はともかく来季もシーズン通して二軍漬けではさすがに寂しすぎるし、いくら二軍で鍛錬を積んでも一軍で活躍できないのでは意味がない。

首脳陣は中長期的なプランを立て、計画的に一軍、二軍での起用を使い分ける必要があるだろう。そこで参考にしたいのが、先のコラムでロバートさんが提案する「二軍300打席、一軍50打席」というバランスである。

基本的には二軍で基礎力のレベルアップに励みながら、3年目以降を見据えて一軍での経験も積ませる。もちろん二軍で活躍し、満場一致で昇格するなら言うことないが、場合によっては多少の粗に目を瞑ってでもチャンスを「与える」必要もあるだろう。

根尾の台頭はチームの行方に直結するだけに、意固地に二軍に置いておくのが正しいとは思えない。そう、11年前の堂上直倫のようにーー。

 

堂上の失敗を繰り返すな

 

根尾と同じく鳴り物入りで入団した高卒野手といえば、どうしても堂上を思い出してしまう。

ルーキーイヤーは年間通して二軍で基礎を固め(一軍出場なし)、飛躍が期待された2年目は二軍で5本塁打をはじめOPS.723を記録。順調に成長をみせ、一軍昇格も間違いなしと思われたが、当時の落合監督はそれを許さなかった。結局一軍出場は3試合1打席に留まり、さらに翌年も2試合1打席と、とにかく堂上はチャンスを与えられなかった。こうして3球団競合の金の卵は無念のうちに3年の歳月を費やしてしまったのだった。

もちろん当時は黄金期の真っ只中とあって、若手の育成に構っている余裕など無かったという事情もあるが、その後の長い低迷を考えれば、やはりこの時期に育成を蔑ろにしたツケは大きかったと言わざるを得ない。

もうあの失敗は繰り返してはならない。チーム全体で育成の意識を持って根尾を一人前に育て上げる義務が、指名した中日にはあるのだから。