ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

鬼指揮官・仁村徹リターンズ

◯12-0(67勝71敗2分)

 

ナゴヤドーム最終戦は来季の飛躍を感じさせる若手の活躍による大勝で有終の美を飾った。

梅津晃大の6回3安打無失点という素晴らしい投球を見てしまうと、昨日の先発が山本拓実ならあるいは……などと良からぬ想像をしたくもなるが、現実は現実だ。今日の戦いも含めてチームは既に来季に向けて動き出しており、いつまでも過ぎた事を悔やんでいても仕方あるまい。

ただ、今日の遠藤一星のマルチ適時打や石川駿の今季初安打となる3点タイムリーを見ていても感じたことだが、なぜこういうバッティングが僅差の試合では出来なくなってしまうのか、逆に言えばなぜ大差の展開では気持ちよくバットを振ることができるのか。結果オーライではなく、そこを突き詰めて考えて修正していかなければ来季もまたあと一本が出ずに泣く試合を数多く見ることになってしまうだろう。

12点のうち、せめて1点か2点を先日の広島戦で取れていれば、今ごろ3位争いは全く違った展開になっていたはずだ。重要な試合になればなるほど決定機に点が入らない傾向は、暗黒時代に突入して以降、一貫して課題と言われ続けている。残念ながらそれはは今季もまた解消には至らなかった。

 

仁村徹、16年ぶり古巣復帰

 

7年連続Bクラス決定の悲しみに暮れる暇もなく、朝起きたら様々な人事に関する情報が錯綜していて戸惑った方も多いのではないだろうか。

そのなかでも最もファンに動揺を与えたのは「小笠原道大二軍監督退任」の一報だった。まさに寝耳に水。まったく予期していなかっただけにその衝撃は大きく、ようやく育ち始めた根尾昂をはじめとした若手選手たちの行く末が気になるところである。

報道では小笠原監督の退任と同時に後任の名前も挙がっており、その意外な人選にダブルで驚かされることになった。

“仁村徹”、若いファンはピンと来なくても無理はない。選手としては24年も前にドラゴンズを去っており、コーチを務めたのも落合政権初年度の2004年まで遡る。その後、5年間スカウトを務めたあと2010年から2018年は楽天イーグルスで二軍監督、一軍ヘッドコーチなどを歴任。今年から東海テレビ・東海ラジオの解説者として名古屋復帰を果たしていた。

仁村といえば、その穏やかそうな風貌とは裏腹に激情家としての一面がよく知られている。ドラゴンズの二軍監督を務めていた頃、まだ若手だった森野将彦は今ならアウトな壮絶な指導を受け、後年、森野は当時についてたった一言「仁村さんはヤバかった」と振り返っている。

その性格ゆえに故・星野仙一監督からの信望も厚く、第二次政権、そして楽天においては星野の下で重要ポストを任されるなど寵愛を受けてきた。そうした流れから名古屋の星野派には仁村シンパが多く、2003年オフの山田久志監督の後任選びの際には水面下で最有力候補に目されていたという話もあるほどだ。

 

そういえば最近の山田久志の述懐により第三次星野政権が企てられていたことが明らかになったよね

 

仁村が間を繋ぎ、星野が継ぐ。そんな青写真を描いた関係者もいただろうな

 

今回の仁村の二軍監督復帰は、与田監督が同じ星野派として楽天で要職に就いていたことからも政治的な辻褄が合う。

星野仙一がドラゴンズを去って18年が経つが、ここにきて急速に“星野回帰”の動きが出ているのは、まるでドイツのネオナチや日本の戦前崇拝のようでもあり、非常に興味深い。結局どこの世界でも歴史は繰り返すということだろうか。