ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

あるか!ないのか?根尾一軍デビュー

シーズンも残すところあと9試合。

6月ごろに早々と二桁借金を抱えて終戦ムードが漂っていたことを思えば、この最終盤までAクラスを一応狙える位置にいられること自体が信じられないような状況である。

このあと9連敗フィニッシュでもしない限りは与田政権に対して及第点を与えても差し支えないのではないだろうか。

異論があるのも理解はできる。リーグ最高のチーム打率に加えてプロ野球史上でも屈指の堅守、そして順位との相関性が高いとされる得失点差でもリーグ2位の優秀な数値を稼いでおり、たしかに指標の上では5位に甘んじるようなチームではない。つまり采配に問題があるのだと結びつけることは妥当な気もするが、一旦冷静になって思い出して欲しい。

そもそもシーズン前の評論家予想ではダントツのぶっちぎりで最下位予想が大勢を占め、赤星憲広氏には「優勝?中日だけは絶対にない!」とネタにされる始末だったのだ。

そんなチームがシーズン124試合を終えて三連覇中のチームからわずか4.0差の位置に付けているのだから、例え大甘査定だと言われようと私は声を大にして

「ようやっとる!」と叫びたい。

 

根尾、土台づくりの一年目

 

そんな与田ドラゴンズも振り返ればシーズン前の話題は猫も杓子も根尾昂の独壇場で、京田陽太をセカンドにコンバートして根尾に開幕ショートを任せるなんてプランが真剣に語られたりもしていたのだ。今となっては冗談のような話だが。

 

その頃から『根尾はセンター』と断言してた落合には未来でも見えてるのか

 

まるで落合の予言をなぞるかのように、来季から根尾をセンターに回すべきだという意見が主流派になりつつあるよな

 

ファンの高すぎる期待値とは裏腹に、根尾本人は一年目をあくまで「土台づくり」だと主張し続けた。地元メディア各社に目標を聞かれても、一貫してフリップに書く文字は「土台づくり」。今にして思えば、他でもない本人こそが自分自身の実力を誰よりも冷静に分析できていたのだろう。

蓋を開けてみれば根尾は到底プロのレベルに達しているとは言えぬ未熟さを攻守に渡って露呈し、二軍ではさすがに心配になるほど豪快な三振と手痛いエラーを連発しまくった。次第にメディアの露出も減り、他球団のファンからは「外れ」だのなんだのと煽るような悪口も聞こえてきた。現金なものだ。

それでも根尾は周囲の雑音など気にすることなく小柄な体を目一杯に捻らせながらフルスイングを続け、7月には一時月間MVPを狙えるほどの打棒を発揮して心配を吹き飛ばしてくれた。かのように思えたが、8月に入るとまたしてもドン底にハマり、目前に迫った打率2割台も再び遠のいていった。

正直言うと、私もこの時点でかなり参ってしまった。過去20年ほどの事例を見ても高卒一年目にこれだけ低レベルな成績に終わり、その後大成した選手は皆無に等しく、ドラゴンズの歴代高卒新人と比較しても森岡良介や中川裕貴の方がよほど好成績を収めていたという事実がある。

「キャンプをまともにこなしてないから仕方ない」から始まり、「当てに行かずにフルスイングしてるから仕方ない」、果ては「猛暑で疲労が溜まってるだけ」等々、無理やり擁護するにもそろそろキツくなってきたこのタイミングで、天才は再び輝きを放ちはじめた。

9月の月間打率3割9分も眼を見張るものがあるが、7月の好調時に比べて三振の割合が減ってきているのも好ましい傾向だ。そして一時は.400台に沈んでいたOPSも.551まで上げてきた。この数値は中島卓也、堂林翔太、北條史也、石垣雅海の一年目よりも上で、浅村栄斗(.580)にやや及ばずというところ。決して褒められた数値ではないが、ようやく見られる水準になってきたという印象だ。

 

Xデーは24,25日か?

 

 15日にマルチ安打を記録し、16日には藤浪晋太郎からの2安打を含む猛打賞で7試合連続安打を継続中。

こうなればファンが期待することはただひとつ。待望の一軍デビューである。

一年間みっちり二軍で鍛えるという方針も理解できるが、方針にとらわれすぎてせっかくの機会を閉ざしてしまうのは本末転倒。好調を維持している今だからこそお試しで1,2試合だけでも見てみたいと思うのは当然のファン心理である。

Xデーについては諸説あるが、根尾のボブルヘッドが配布される明日からの巨人2連戦はナゴヤ球場での二軍オリックス戦と被るため、おそらく無いだろう。なおかつ待望のデビュー戦は本拠地ナゴヤドームで迎える可能性が高く、必然的に24日のDeNA戦、25日のヤクルト戦のいずれかということになる。

ただ、幸いにもこの時期までAクラスを争っていた場合はあくまでチーム優先となり、個人の事情がお預けになるのは致し方ないところ。

結局、一軍デビューできるかどうかもかなり際どいところではあるが、もし実現すればタイムラインは根尾で埋まり、名前が似たセクシー女優が介入する余地も無くなることは間違いない。