ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

根尾、ユニフォームを忘れる

 

ウエスタンリーグの阪神戦に見慣れぬ背番号の選手が現れた。「SATOH 121」。この背番号を背負うのは打撃投手を務める佐藤亮太。そう、14年前のドラフト指名後の取材の際、長野出身というだけでリンゴをかじらされた、あの佐藤亮太である。引退から早10年。山本昌2世と期待された軟投派サウスポーがまさかの打者転向で現役復帰か!?にわかに沸き立つオールドファン界隈。ざわざわざわ…!!

だが目を凝らしてみると、その体躯はどう見ても根尾昂。長身の佐藤と小柄な根尾を見間違えるわけもなく。実は根尾、ユニフォームを忘れてきたそうで、急遽佐藤打撃投手から拝借して試合に出場したのだという。あのスーパー優等生の根尾が忘れ物をすることも驚きだが、不思議なのは10センチ以上の身長差がある佐藤くらいしか借りれる相手がいなかったのか?ということ。もう少し小柄なスタッフもいると思うのだが、真相は試合と共に雨に流されていった。

 

結局ノーゲームになり、根尾がユニフォームを忘れたという事実も記録から抹消されたんだ

 

上本に打たれた一発も見なかったことにしといてやるよ、吉見さんよ

 

過去のユニフォーム忘れ

 

ユニフォーム忘れ自体は決して珍しいことではなく、近年だと2016年7月5日、富山アルペンスタジアムの広島戦でビシエドと藤井淳志が仲良く忘れてそれぞれ中野ブルペン捕手(103)、三輪ブルペン捕手(111)のユニフォームを着用して出場したことがある。

また2005年4月19日の広島市民球場でも主砲タイロン・ウッズが藤井ブルペン捕手(92)から借りて出場。巨漢の黒人が「FUJII」と書かれたピチピチのユニフォームを着る姿は、外国人観光客が「寿司」だの「富士山」だのとプリントされたTシャツを意味もわからず着ているのを見るようで奇妙だった。

 

井端の悪知恵

 

ユニフォーム忘れにまつわるエピソードで忘れちゃいけないのが井端弘和である。2005年9月27日の横浜スタジアム、例によってユニフォームを忘れた井端だったが、そこは知恵者。咄嗟に機転を利かせてピンチを切り抜ける名案を思いつく。

練習前にユニフォームを忘れたことに気がついた井端は、なんと開店前の球場売店へ出向き、自らのレプリカユニフォームを購入。まんまとそれを着て事無きを得ようとしたのだが、練習中にNPB公認マークが付いていないことを審判から指摘され作戦は失敗に終わり、結局三輪ブルペン捕手(98)から借りて出場し、2四球を選ぶ井端らしい活躍でチームの勝利に貢献したのであった。

 

さらに遡れば背番号7の大先輩・宇野勝や田尾安志も他人のユニフォームを借りて出場したことがあるそうで、根尾も二軍戦とはいえドラゴンズの珍事件簿に晴れて名を刻んだと言えそうだ。