ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

W松井、モヤの大型トレードを考える

サヨナラ勝ちの余韻が残る昨夜の午後9時過ぎ、その一報はあまりに突然入ってきた。「オリックスとのトレードが成立。入団するのは武田健吾と松葉貴大で、交換人員は松井雅人と松井佑介、それにモヤの3名」ーー衝撃だった。松井佑はこないだのロッテ戦で大ファインプレーを見せてくれたばかりだし、モヤもR.マルティネスが離脱する今月中旬からは再び一軍に上がるものだと思っていた。松井雅に至っては昨日のサヨナラでナインと一緒にはしゃぐ姿を見たばかりとあって、新たに加入する2人の事よりも、やはりまずは去って行く3人への惜別の念で胸が一杯になった。

ただ、冷静に考えればこんなに双方にとってwin-winなトレードも珍しい。二番手捕手の伏見寅威の長期離脱、メネセスのドーピング違反による退団とダブルパンチに見舞われたオリックスにとって松井雅とモヤはまさにピンズドの補強。一方のドラゴンズも、外野手の補強は喫緊の課題だっただけに球界随一の守備力を誇る20代半ばの武田が手に入ったのは極めて有意義である。モヤがかつてのブライアントのようにパリーグで覚醒するのを部外者として見届けるのは惜しいが、モヤ自身も制約の多いセリーグにいるよりも環境を変えた方が伸び伸びとプレーできるのは間違いない。

 

中日トレードの歴史

 

歴史的に見ればドラゴンズは積極的にトレードを行ってきたチームと言える。あまりにも有名な1986年の“世紀のトレード”は別格として、FA制度導入後も毎年のように大小規模を問わずトレードを仕掛け、こまめな血の入れ替えを敢行してきた。元々、巨人や阪神に太刀打ちできるほどの財力を持たない中日が群雄割拠のセリーグで戦うには必要な手段だったのだろう。

トレードは結果的に移籍した選手が活躍したかどうかよりも、血を入れ替える事で組織に緊張感を生む効果こそが真の意義だと私は考えている。メンバーの入れ替わりが少ない環境は「居心地の良さ」と言えば聞こえはいいが、競争社会においては停滞をもたらしかねない。そのあたりは一般企業で行われる半期ごとの人事異動やアイドルグループの世代交代と同じだろう。

その点、近年のドラゴンズはトレードに消極的すぎた。金銭トレードは度々あっても人的交換は2014年シーズン中の岩崎恭⇄三俣以来5年ぶり。刺激の少なさが長い低迷を招いた要因の一つである事は否めないだろう。

 

久しぶりの大型トレード

 

例えば1999年オフは、リーグ優勝したにも関わらず5人の選手を放出(4人が新加入)。中には優勝に貢献した門倉健と古池拓一も含まれていた。勝った時こそ例年以上に強く兜の緒を締めるという星野監督の意志を感じるトレードだ。生粋のトレード魔だった星野はともかく、落合監督も就任8年間で6人の選手を放出(楽天への無償トレード、FAの人的補償を除く)。2008年に加入した小池正晃、2010年に加入した三瀬幸司が共に優勝に貢献したのは記憶に新しい。

ところが2012年以降は3例しか放出がなく、噂だけ立っても実現しない事が多かった。だからこそ今回、突然このような形で大型トレードが発表されたのは青天の霹靂だったし、一軍レベル同士のトレードという意味ではそれこそ2008年の石井裕也⇆小池まで遡る。将来にわたって語り草になるようなトレードになりそうだ。

 

今後も積極的にトレードすべし

 

最後にあらためて強調しておくが、私はトレード推奨派だ。今回のような事例を作る事で「次は自分か」という緊張感が生まれるし、一方で燻っている選手からしたら環境を変えるチャンスがあるのだと意識できるだけでもモチベーションに繋がるはずだ。

日本ではトレードと言うとどうしてもネガティブなイメージが付きまとうが、見方を変えれば他球団から「欲しい」と思われているという証でもある。残念ながら今後もFAで大物選手が加入する可能性は低い中で、組織に流動性をもたらすにはトレードという手段をもっと積極的に活用すべきである。

 

せやせや!時には山﨑で平井が獲れたりもするんだからな!

 

は?球団スペシャルサポーターの山﨑さんをdisってんの?お前

 

おっと、“お前”呼びは禁止だぞ