ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

サカナクション・山口一郎さんのお父様に会ってきた。

北海道出身・サカナクションの山口一郎がなぜドラゴンズファンなのかと言うと、元々岐阜が故郷の父親による影響が大きいようだ。

最近ニューアルバムを発売した事もあり名古屋ローカルでのメディア出演が増えている一郎氏は、たびたびドラゴンズに対する深い愛情を覗かせてはファンを喜ばせてくれている。では、生まれも育ちも北海道の一郎氏が根っからのドラファンになるほどの“青い血”を伝承したお父様とはどのような方なのだろうか。

気になって居ても立っても居られなくなった加賀一輝特派員(本職はスポーツ系編集者)が、遠路はるばる北海道は小樽へと取材に出向いてくれた。果たして本当に会えるのか?そもそも今でもまだドラファンなのか?

 

というわけで本日は特別篇として、加賀特派員の取材レポートをお楽しみ頂こう!

 

【特別寄稿】サカナクション・山口一郎さんのお父様に会ってきた。

 

『ちうにちを考える』読者のみなさま、はじめまして! 加賀一輝です。普段はスポーツメディアで編集のお仕事をしていますが、個人的にライティングのお仕事もやらせてもらっています。もちろんドラゴンズファンです。

 

 今回は十数年来の友人で「ようやっとる座談会」をともに行う、当ブログの管理人さんに頼まれて、筆を取ることにしました。しばしの間、お付き合いいただけると幸いです。

 

 よろしくお願いいたします!

 

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 サカナクションの6年ぶりとなるオリジナルアルバム『834.194』が話題だ。

 

音楽的な批評は先日掲載の「シティポップと生え抜き正捕手」に任せるとして(

https://www.chunichi-wo-kangaeru.com/entry/2019/06/26/235221)、いち魚民(サカナクションファンを指す)としても、これぞ「待った甲斐があった」と心から思える傑作に出会えて、とても幸せな気持ちで毎日を過ごしている。

 

 ボーカルであり、フロントマンの山口一郎さんがドラゴンズファンなのは、読者の方ならご存知だろう。先日も『めざましテレビ』でドアラと釣りに興じ、CBCラジオ『ドラ魂KING』では宮部和裕アナウンサーとサカナ&ドラトークを繰り広げていた。おかげで新曲『モス』のイントロが「根尾、根尾、ララララララ♪」としか聞こえなくなっている。どうしてくれるんだ(笑)。ともあれ、公共の電波で堂々とドラゴンズをアピールしてくれるのは心強い。

http://radiko.jp/share/?sid=CBC&t=20190626170101

https://twitter.com/ikki_0306/status/1143872350842052608

 

 アルバム発売直前の6月中旬、プライベートで北海道旅行に行く機会に恵まれた。北海道といえば、サカナクションが結成された場所であり、何よりメンバーたちの故郷である。リリース前で熱が高まっている今こそ、彼らのルーツや縁深い場所を巡礼したい! そう思った自分は、一郎さんの故郷・小樽へハンドルを切った。

 

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「木彫工房 メリーゴーランド」。一郎さんのお父様・保さんが営むギャラリーだ。一郎さんは岐阜出身のお父様の影響を受けてドラファンになったという。今も応援してくれるのは律儀だなぁ。

 

 小樽駅から長く急な坂を登りきった先にある「メリーゴーランド」。振り返ると、小樽の街と青い海が広がっている。抜群の眺めだ。

 

どんなギャラリーなんだろう、お父様はどんな人なんだろう。よかったらドラトークもできたらな。楽しみ半分、不安半分でドアを開ける。すると、岐阜弁交じりでマシンガントークを繰り広げる初老の男性がいた。あれが保さんか。先客の女性(恐らく魚民)は相槌を打つのがやっとのようだ。

 

ほどなくして先客が出ていくと、「いらっしゃい、今ハーブティー出すから」とお父様から声をかけられ、奥へ通された。

 

ここからは会話形式で記していく。念のため断っておくが、記憶の中から引っ張り出しているため、一語一句そのままというより、ニュアンスを楽しんでもらえると有り難い。

 

保「どこから来たの? 横浜? そんな遠いところから。一郎たちのファンか」

加「はい、保さんに会いたくて長い坂を登ってきました。ところで、お父様の影響で一郎さんがドラファンになったと伺ったのですが、本当ですか?」

保「そうだよ」

加「お父様はドラゴンズファン歴何年ぐらいなのですか?」

保「どうやろ、子供の頃からだで60年は超えとるかな」

加「筋金入りのファンじゃないですか! 岐阜のお生まれですもんね」

保「(徐々にスイッチが入ってきて)まー、ドラゴンズは昔から育成が下手だでかんわ。今も弱いし、なかなか楽しみな若手が出てこんもんな」

加「今年はやっと高橋周平が一本立ちしましたね。やっとという思いはありますが」

保「今年は高橋を楽しみに見ていくだわね。あとは、若手じゃないけど福田が早よ戻ってこんと(※訪問時、福田選手は離脱中でした)」

加「福田は固定で使われないですね」

保「もったいないわな。ちゃんと使えば30本は余裕で打てるで」

加「岐阜といえば、飛騨生まれの根尾が入りましたね。どうご覧になっています?」

保「根尾が入ったのはうれしいな。どこ守るかはわからんけど、2年目からは使ってかんといかんで。本当は1年目から1軍で使ってほしかったけど。いきなりケガしちゃったでな」

加「僕も根尾がどうなっていくか楽しみです。なんとなく行き先が想像できる藤原(ロッテ)や小園(広島)と違って、未知数なところが魅力だなと」

保「だわなぁ。とにかく早く上で使ったほうがいいと思うわ」

 

 主なドラゴンズ関係の会話は、こんな感じだった。

 

他にも地元・日本ハムの話、ボクシングの話(野球よりむしろボクシングネタのほうが熱を帯びていた)など、スポーツトークを繰り広げた。暇さえあればドラゴンズ戦中継や関連番組、各種スポーツ中継を観ているようで、TVだけでなくネットも駆使して楽しんでいるとのこと。70年ずっとスポーツを観続けている人の話を聞くと、30歳そこそこの自分はとても知識量で太刀打ちできないなと感じた。

 

とはいえ、好きなドラゴンズやスポーツを通じて、好きなバンドのフロントマンのお父様とお話できたのは貴重な経験だった。散々話しておいて、「でも、釣りが一番詳しいけどな!」とズッコケさせるのもさすが。「このお父様をして、息子の一郎さんだな」と実感。脱帽です。

 

 保さんも、今のドラゴンズに文句も少なからずあるだろうけれど、なんやかんや言っていて根っからのファンなんだと思う。でないと、息子だって「一生かけて応援するわけだから」と言わないだろう。

 

 そんなことを考えていたら、ますますドラゴンズとサカナクションが好きになった。