ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

与田の言葉⑧

久しぶりの“週間勝ち越し”を狙った先週は、出足でいきなり躓いた。カープとの2連戦は精神的に堪える内容で連敗。特に22日は大瀬良に対して手も足も出ず、早くも3度目の完投を喫する赤っ恥で、借金は今季最多の6にまで膨らんだ。

今年もやっぱりダメなのかーー、誰もがへこたれそうになったその時、奇跡が起きた。苦手神宮でヤクルトのお株を奪う空中戦を制しての3連勝。というわけで地獄から天国へ、実に5週間ぶりとなる週間勝ち越しを飾った今週の与田の言葉を振り返ろう。

 

5月21日

●2-3(広島)

ーカープ・野村について

「いいピッチングをされてしまった。打席に入るとなかなか難しいところもあるけれど、何とか自分たちの能力で対応しなきゃいけない」

ー7回2失点の大野雄について

「3連打を浴びて、全体的にちょっと高くなってしまった部分はあるんじゃないかな。カープの打線は簡単に見逃してくれないよね。ヒットを打たれた後にどう修正するかというのが次に向けての課題だね」

ー9回に猛反撃も及ばず

「完封されるかというペースの中で福田の本塁打からガラッと流れが変わった。あと一本というところまで来たが、(それが出ないのが)今のうちの力でもある。それはしっかり向き合って、足りないものは補ってやっていかないといけない」

 

5月22日

●1-3(広島)

試合後、15分ほどのミーティング後に取材対応

ー大瀬良に対してなかなかタイミングが取れなかったのか

「そのとおりだね」

ー今季はやくも大瀬良に3度目の完投負け

「なんとか色々とみんな考えながら打席には入っているのだけど……。(打つのは)難しいし簡単に打ち崩せるピッチャーではないことは確かなので、分かってはいるが対策を考えていかないといけないし、次に向けて何とかしないといけないですね」

ー打線の元気のなさについて

元気がないんじゃなくて、力がない。元気は出てるから。元気と能力は違うんだなあ。ここ2試合で3点しか取れていないのだから、そこは素直に力のなさを認めてやっていくしかない」

ーロメロは5回3失点で降板

「満足のいく数字ではない。もう何回も言うんだけど、セリーグではピッチャーにヒットを打たれると試合全体のリズムが悪くなる。逆にうちの投手がヒットを打ったゲームになると(リズムが)良くなる。非常にバッティングセンスのある大瀬良ではあったけれど、そこはもうピッチャーではなくて一人の野手として細心の注意を払っていかないといけなかったでしょう」

 

5月24日

◯6-1(ヤクルト)

ー勝野が7回途中1失点でプロ初勝利

「本当に素晴らしかった。ランナーを出しても非常に冷静に投げてくれて、ベンチでも安心して見ていることができた。本塁打を1本打たれたが、非常に粘り強いピッチングだった。ストレートの威力があって、変化球の制球もしっかりしていた」

ー効率的に6得点を挙げた打線について

「やっぱり勝ちゲームというのは投打共にリズムが出来て追加点も入るんですよね。(今までは)追加点が取れるところで取れてないなという気持ちもあったので、そういう点ではあの8回の2点(大島タイムリー)、あれは大きかったですね」

ークリーンナップが全6打点を叩き出した

「安心感が出る。もちろん上位も下位もつなぐ意識が必要だけど、やっといい形になってくれた

 

5月25日

◯10-3(ヤクルト)

ー5回2失点で降板の柳について

「もう少しコントロールがね。彼の能力からするとコントロールは悪いわけではない。もっと色んな使い方ができる。今日出た課題を活かしてほしい」

ー打線爆発で二桁得点

「みんなよく頑張ってくれた。(代打でタイムリーの松井佑について)追い込まれたが、そこから粘り強く打ってくれた。全ての得点に意味があるが、そういう中で(松井佑の一打は)大きかった」

ースタメン起用の伊藤康が猛打賞

「期待に応えてくれた。しかし3本かあ」

ー松井雅、福田が怪我で欠場

「1年間やっていく中で怪我人は必ず出るが、そこを他の選手でカバーできれば逆にチーム力を上げるきっかけになる

ー試合全体について

「全体的に良かったけれども、また反省して頑張ります

 

5月26日

◯10-8(ヤクルト)

ー壮絶な打ち合いを制した

「打線に感謝しかないね。すべての得点がよかった。中盤以降は投手も頑張ってくれたが、野手の援護がなければこんな試合はできない。今日みたいな試合を勝てたのは大きい」

ー反撃を許さなかったリリーフ陣について

「両外国人が3連投だったが(実際にはロドリゲスは2連投)、よく凌いでくれた」

 

まとめ

 

何事もまずは自らの現在位置を認識する事が大切である。基本的にネガティブになるのは良くないが、必ずしも強がるばかりが正しくはない。毎週お伝えしている「与田の言葉」も8回目にして転機と言えるような発言が与田監督の口から飛び出した。

これまでどんな負け方をしても一貫して前向きな言葉を発信してきた与田だが、水曜日の敗戦後に今季初めて「力がない」という率直な言葉でチーム力の低さを認めたのだ。たちまちネットには「やっと気付いたww」などと嘲笑する書き込みが溢れ返ったが、私はこの発言をネガティブな物としては受け止めなかった。これはシーズンの約3分の1を経過するまで静観を決め込んできた与田による見極め期間終了の合図であり、「だから今まで通りの起用はせず、今後は勝つための采配を振るうのだ」という強い信念を感じた。

遂に待望のモヤを登録し、苦手の神宮で6年ぶりのスウィープを成し遂げた与田ドラゴンズ。今季最多借金から最高の形でリスタートを切った。

 

今週のハイライトは26日、激怒してベンチを飛び出した与田監督を伊東コーチが抱き合うような格好でなだめたシーンです

 

薄い本で出そうな絵ヅラでしたね