ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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優駿、ウエスタンを翔ける

「鉄は熱いうちに打て」ということわざの意味は、デジタル大辞泉によれば“精神が柔軟で、吸収する力のある若いうちに鍛えるべきである、というたとえ”だそうだ。

28歳という年齢は若いというには少し無理があるだろうか。大卒5年目、石川駿がウエスタンリーグで打棒を爆発させている。15日の開幕戦から2試合続けて猛打賞を記録すると、その後も好調は止まらず6試合で5度のマルチ安打、打率にして.480という無双っぷりだ。

そこにきて今日からライブ動画配信サービス『イレブンスポーツ』で中日主催の2軍全試合が無料で生配信されるという画期的かつ待望のサービスが始まった。これにより昼は2軍、夜は1軍の試合を余すところなく全編視聴という夢のような環境が遂に整ったわけだ。

 

やったね!これで君もドラゴンズ廃人だ!

 

そんな記念すべき『イレブンスポーツ』こけら落としの試合でヒーローになったのは、やはり石川だった。まずは初回、ナゴヤドームと同じ仕様の高いフェンスを物ともせずに3ランを打ち込むと、3人の投手から4打数4安打。これで通算29打数16安打、打率は驚異の.551となり、ギリギリで1軍の開幕切符も掴めそうなところまで来た。

 

チーム事情よりも勢い優先で!

 

もし石川が外野手ならオープン戦でアピールしきれなかった遠藤、井領とのチェンジもあり得たのだろうが、内野手は京田、高橋、阿部、亀澤、福田、堂上、ビシエドでほぼ固まっている。この中では石川と実力の伯仲する阿部もオープン戦を1軍で完走し、32打席で出塁率.344と結果を残した。順当なら石川は29日の開幕戦をテレビで観戦することになる。

ただ、今じゃなきゃいつ使うのだという思いに駆られるのは私だけではないはずだ。打者のバットは水ものだ。打ち出の小槌のようにヒットを叩き出すバットも、いつ湿ってしまうか分からない。だからこそ多少のチーム事情は度外視してでもバットが熱いうちに打たせるべきではないだろうか。

 

ここで使わないと、今後ずっと「あのとき使っておけば石川の人生は変わったかもしれない」とモヤモヤし続けることになりそうだ

 

もう12年も前になるが、売り出し中の堂上剛裕が猛烈に打ちまくった時期があった。8月11日の巨人戦では劇的な逆転サヨナラ3ランを放つなど誰もがレギュラー獲得間違いなしと喜んだが、そこから堂上剛に与えられたチャンスは5試合のみ。優勝を争っていたという事情があるとは言え、もう少し我慢強く起用しても良かったのではと未だに思い出すたびに悔しくなる。

あの頃と違い、今のドラゴンズは目先の勝利よりも3年後の優勝を見据えたチーム作りを行う必要がある。まだルール5ドラフトも施行されていない現状、勢いのある選手は勢いのあるうちに使わなければ2軍で飼い殺す事になりかねない。

開幕1軍登録メンバーの公示は明日27日。果たして石川駿の名はあるだろうか。与田監督の決断やいかに。