ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

鍛え上げろよオーラパワー

「光戦隊マスクマン」という番組がある。1987年に放送されたスーパー戦隊シリーズ第11作目。「超電子バイオマン」「電撃戦隊チェンジマン」「超新星フラッシュマン」と3作続いた宇宙規模の物語から一転、「マスクマン」では東洋神秘的なイメージが取り入れられ、テクノロジーによる兵器ではなく心身を鍛えることで発現する「オーラパワー」という力を使って戦った。おそらく当時人気のあった「ドラゴンボール」の世界観にヒントを得たのだろう。

この「マスクマン」のオープニングでは冒頭こんなナレーションが入る。

 

“人の体には、未知の力が秘められている。鍛えれば鍛えるほど、それは無限の力を発揮する!”

 

「マスクマン」や「ドラゴンボール」の登場人物たちが修行を通じてどんどん強くなっていったように、いまドラゴンズにも試合を重ねるごとに信じられないほどの成長を遂げている選手がいる。加藤匠馬である。

ちょうど1週間後に迫った開幕戦と同じ笠原とのバッテリー。オープン戦を通して段違いの強肩をこれでもかと見せつけてライバル達を蹴落とした加藤が、今日は課題のバットで結果を残した。

それも相手は球界屈指の技巧派・岸孝之。高めに抜けたカーブを振り抜いた打球は、広いナゴヤドームの左中間スタンドに吸い込まれていく。さらに次の打席では外角低めをうまく流したかと思いきや盗塁まで記録するオマケ付きだ。

キャンプ当初の「肩だけが取り柄」という評価は良い意味で裏切られ、一躍正捕手の最有力候補へと躍り出た。この2ヶ月間で最も名前を売ったのは、間違いなくこの加藤だろう。

 

伊東コーチも加藤にぞっこん

 

キャンプ終盤あたりから伊東勤コーチの加藤に対するコメントがとにかく辛辣になってきた。肩は評価するも、それ以外の部分はまだまだ全然ダメだと言うことをしつこいくらい記者に対して強調するのだ。

極め付きは今週19日のオリックス戦。試合は大野雄大の好投などにより勝利したものの、加藤のパスボールにより先制点を献上したことがよほど気に食わなかったのか、試合後のコメントではこう捲し立てた。

 

どうするんですか?あのまま0対1で、あのパスボールで負けてしまったら。本当に毎日毎日1球1球気を抜くなってキャンプから僕らはずっと加藤に言ってるんですよ。でもああいうプレーが出るという事は、本人が本当に甘いんですよ。

これね、OP戦であの場面で厳しくとも何ともないです。当たり前の事です。厳しい事は全くありません。

(ベンチに帰ってから、加藤には何か言ったんですか?)言うもへったくれも何もないでしょ!」

 

ちなみに伊東がこんな風に捕手を叩くのは基本的に加藤のときだけ。他の捕手がどんなに盗塁されまくろうが、腕組みをしてふんぞり返ってる伊東がなぜか加藤のことになると流暢に、どことなく嬉しそうに叩きまくるのだ。

 

こんな分かりやすいツンデレあるかよ

 

言葉の端々にハートマークが滲み出てるね