ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

松坂負傷!ファンサービスを考える

 

与田ドラゴンズの初陣となる今年初の対外試合は5発18得点の猛打爆発で景気よく大勝で飾った。

モヤの特大弾が飛び出せば負けじと福田にも一発が飛び出し、2000安打を目指す堂上も途中出場で3安打1本5打点の活躍。守る方も高橋の好守、加藤の刺殺など、ファンにとっては見たいものが全て見られる夢のような試合となった。

 

だけどその真っただ中、とんでもないツイートが流れてきてTLが騒然となったんだ

 

先日、米国弾丸ツアーから帰国したばかりの松坂大輔がファンサービスの際に右腕を引かれて違和感発症。しかも右肩といえばソフトバンクでの3年間をフイにする原因となった曰く付きの箇所だ。

練習中の負傷ならまだしも、あろうことか応援する立場のファンが選手の足ならぬ腕を引っ張るなど言語道断。たちまちファンからは「許せない」といった怒りの声や「サイン会中止もやむなし」などファンサービス自体の存在可否に関する意見が噴出している。

 

球界ファンサービスの始まりと定着

 

今やキャンプで選手がサイン会や握手会を行うのは日常風景となっているが、昔からこれが当たり前だったわけではない。ことの始まりは2004年に起きた球界再編問題にまで遡る。

当時、サッカー人気に押されて窮地に陥っていたプロ野球。ただでさえ視聴率、観客動員の低迷に喘ぐなかで追い討ちをかけるように起きた内紛はプロ野球というコンテンツの存亡に関わるほどのダメージを与えた。その時、人気回復策の一環として提唱されたのが積極的なファンサービスだった。

それまではファンが勝手に付いてくるのが当たり前だったのが、選手側からファンに歩み寄る光景は新鮮で、特にサイン会は従来サインを貰うのが困難とされていたようなスター選手も参加するため好評を博し、あっという間にキャンプの恒例イベントとして定着したのである。

 

この時期から良くも悪くも横柄で近寄りがたかったプロ野球選手が一気に身近な存在になったんだ

 

松坂のプロ意識が招いた悲劇

 

今回の悲劇が起こる直前、根尾や松坂のサイングッズがネットオークションやフリマサイトで大量に出品されていた件が問題視され、球団から公式ホームページで注意喚起が行われたばかりだった。だがファンサービスを「至って普通のこと」と言って憚らない松坂はこうした問題についても「そこを僕が考えても仕方ない」と気にかけず、握手やサイン責めにも気さくに応じてしまったのだ。

 

full-count.jp

2018年2月18日 「フルカウント」より

 

 皮肉にも、今回はこの松坂のプロ意識が悲劇を招く結果になってしまった。言うまでもなく松坂に過失はない。投手の資本である腕を引っ張るという蛮行に及んだ無神経なファンが100%責められてしかるべきだ。

 

悲劇を繰り返さないために何をすべきか

 

昨年の松坂フィーバーに続く根尾フィーバーで中日の沖縄キャンプの来訪者が激増しているそうだ。それ自体は喜ばしいことだが、分母が増えれば非常識なファンが一定数混じるのは仕方がない。問題の本質は犯人探しでも松坂の善意の是非でもなく、今後このような事が起きないためには何をするべきか、あるいは何をしないべきかを考えることにある。

おそらく明日には球団から何らかの指針が示されるだろう。手っ取り早くファンとの接触を制限するのか、それともファンの良心に委ねて特に措置は講じないのか。いずれにせよ、松坂という国民的スターが被害に遭ったことで全国区のニュースでも大々的に報じられることになり他球団にも波紋が広がるのは避けられないだろう。

球界再編から15年。今や日常風景となったファンサービスの在り方は大きな曲がり角を迎えた。

 

とは言え長年の地道なファンサービスが結実してプロ野球人気が完全に復活したのも事実だ

 

リスクを伴ってまでサービスする必要もないけど、ある程度はやらないとファンが離れる恐れがある。線引きが難しいね