ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

亀澤にみる30代の悲哀

 

忘年会のシーズンがやってきた。

高校、大学時代の懐かしい面子で集まると、まずは近況報告から始まり、次に女の話で花を咲かせ、思い出話で笑って時計を見れば22時。酔ってうたた寝する奴もいるしそろそろ電車の時間を調べようかと思いつつ、いい感じに酔いも回って真面目な人生論を語り合ってしんみり。30代の忘年会って大抵こんな感じである。

で、みんな興味はあるけどなかなか積極的に聞けないのが給料の話。マイカーの車種や自宅の立地でおおよその見当をつけながらも、誰もはっきりとは言わないし、聞かない。これがまだ20代なら時計回りで一人ずつ発表みたいなノリになったりもするのだが、30代にもなると境遇に差が出てきてそんな無粋なこともできなくなる。気軽な転職やリスタートが効かない30代にとって、お金の話はリアルで切実なのだ。

 

その点、野球選手は大変だ。主力だろうが新人だろうが漏れなく給料は事実上の公開制。隠そうにも隠せないどころか、ファンやマスコミには上げ幅下げ幅を勝手に予想され、結果次第で貰いすぎだの給料泥棒だのと罵られたり、逆にもっと上げてやってくれと同情される事もある。たくさん貰っている選手はいいが、下を見れば一般サラリーマンと大差ない薄給の選手も少なくない。

 

本人よりも奥さんが大変だね。服装から何からご近所の注目の的だもん

 

 “スーパーサブ”亀澤への評価が足りない

 

夢を掴めば当たりはデカい。されど現実は甘くない。6年連続Bクラスを受けて厳冬更改の中日にも辛辣な評価を受けた選手がいる。

亀澤恭平。110試合に出場して現状維持。保留しても誰も文句は言うまいが、亀澤は一発サインした。そういえば亀澤も30歳。内心煮えくり返っていても、ここで球団とやり合って禍根を生むなら素直に従うのが賢明だと判断したのだろう。そういう妥協が必要になってくるのが30代の辛いところだ。

 

ところが他球団をみればどうだろう。巨人の重信慎之介は60試合出場に留まるも100万円増、阪神の植田海も104試合で860万増だそうだ。似たタイプの年下が、むしろ亀澤に劣る成績にも関わらず増額を勝ち取るのを見て面白いわけがない。

今季は高橋周平がセカンドに回った事で守備固め、代走としての出場が多く、スタメン出場はわずか20試合。数年前には荒木の後釜の筆頭とも言われていたが、京田のコンバートが浮上する中で30歳の亀澤がレギュラーを掴むのは容易ではない。しかしチームを鼓舞する明るい性格や、少ない打席数でも3割5分を記録した出塁率を評価しないのはあまりに浅薄だ。

たしかにレギュラー争いからは後退したかもしれないが、スーパーサブの役割は充分果たしてくれた。何しろ110試合出場はプロ入り最多。同学年の堂上直倫が74試合(スタメン6試合)で3千万円の現状維持なら、亀澤にもせめて同額を払わなければ公平じゃない。

祖父江に続いて亀澤にも突きつけられた厳しすぎる数字。詳しい査定方法など知る術もないが、サブ的な役割に対する評価が低すぎるのは間違いない。

 

ドンッ!て机叩けば上積みされるって山﨑が言ってたよ

 

30過ぎてもそんな事やってたから放出されたんだよなあ……