ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

与田、OB会を掌握する

 

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与田流人心掌握術がまたしても炸裂した。

25日に行われたOB総会の挨拶で「ぜひ、たくさんのご意見を聞かせてください」「これだけのOBに恵まれたチームはそうはない」「ドラゴンズを支えてきたOBの方々、みんなで戦っていきます」など歯の浮くようなフレーズ連呼でOBの心をがっしり掴むと、気を良くした鈴木孝政会長から「来年はナゴヤドームで日本シリーズの始球式をやりたい」と相変わらずの軽口が飛び出すなど、昨年よりも23人多い82人の出席者はすっかりお酒と与田監督に酔いしれてしまった様子だ。

 

OB冬の時代にピリオドか

 

中日といえば巨人、阪神と並んでOBの声が大きい事で知られる球団だ。あの星野仙一もトレードや組閣など大きな動きの前にはOBへの入念な根回しを欠かさなかったと聞くし、逆にOBに礼を尽くさなかった落合は連覇を果たしたにも関わらず引きずり下ろされてしまった。

良くも悪くも新監督が波風を立てずにやって行くにはOBを味方につけるのが利口なやり方である。

 

しかしそのOBも、2013年の高木政権の瓦解で発言力が低下。特に高木監督が解任された際には次期候補として立浪、牛島ら有力OBが名を連ねる中で白井と落合が密会を重ね、OBの意向をガン無視する形で谷繁元信を兼任監督に据えた事で完全に“冬の時代”に突入した。

そこから今日に至るまで実質的な権力は一切なく、ひたすらラジオやトークショーで采配批判するだけの存在に成り下がっている。

 

だからこそOB達にとって与田監督の登場はまさに願ってもないチャンスなのだ。白井が自身の退任後を見据えて大島派との軋轢を緩和するために生え抜きの与田に白羽の矢を立てたのは周知の通り。

そこへきて昨夜の総会で与田自らの口からOBへ歩み寄る発言が飛び出した。谷繁、森と5年間にわたる不遇に耐えてきたOB達がようやく大手を振って歩ける時代が戻ってきたのである。

 

さらに与田監督のバックには森繁和もいるため、高木の時のように白井派から睨まれる事もない。昨夜のスピーチは、まさに与田体制が星野以来となる派閥の枠を超えた球団一枚岩の政権である事を印象づけた。

 

与田はやはり頭がいい

 

それにしても与田の人心掌握の絶妙さと来たら。

毎年OB総会では監督によるスピーチが慣例となっているが、大抵は一年間の反省、来年の抱負など特筆すべき箇所のないありきたりな内容に終始するものだ。

しかし与田は歴代の有力OBが一堂に会するこの場を利用し、言い方は悪いがOBに擦り寄るスピーチをした。これは実に聡明な判断だ。通り一遍な抱負なんか語ってもおじさん達は喜ばない。OBによるOBのための忘年会のようなものなのだから、媚びて持ち上げて接待するのが“正解”である。

 

特に今年は新監督の品定めも兼ねており、少しでも不用意な発言をすれば反感を買いかねない。出戻りの与田監督に対して疑念を持っているOBは少なくないのだ。その注目の場で大人の対応に徹した与田はやはり頭がいい。

 

ほろ酔いのタカマサを気分良くする程度、与田からすれば朝飯前か

 

例えナゴヤドームで日本シリーズをやっても始球式は昌さんや憲伸が優先だろ

 

そうやって本当の事を言う奴は出世しないよ。「ぜひお願いします!」とでも言っとけば勝手に喜ぶんだから
世渡りで必要なのは正論ではなくお世辞が言えるスキルだ。与田監督にはそれが備わってるね