ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

金子千尋の自由契約と中日の動きを考える

 

FAでの移籍はやっぱり日本ではまだまだ“悪いこと”として受け取られる方が多いみたいだ。

西武・浅村栄斗の楽天移籍に対する西武ファンの反応を見ているとつくづくそう思う。

もちろん全員がそうじゃないのは承知しているが、一部のファンからは「裏切り者」「顔も見たくない」という反応が出ている。気持ちはわかる。入団から手塩にかけて育ててきたという自負があるだろうし、選手として一人前になった矢先に他球団に奪い取られて来季から敵として戦うなんて、感情論でいえばひどい話だ。グッズ購入に結構な金額を投じたファンだっているだろう。特に西武は毎年のように主力が引き抜かれる厳しい状況にも耐え、生え抜き打者を育て上げてようやく優勝できたと思ったらこれだ。多少キツい言葉を使ってやるせなさをぶつけたくなるのは当たり前。この期に及んで「FAは選手の権利だから」と天使のような笑みで送り出せるような奴がいたら、そっちのが怖い。

 

ある意味、選手としても移籍元のファンから非難されるのは名誉な事だとも言える。誰とは言わないが、移籍元からは「どうぞどうぞ」と歓迎され、移籍先からは「いらない、来るな」と拒まれる選手だっているのだ。

 

ほんとに炭谷は気の毒だよ

 

だから言うなっつーの

 

プレイバック・金子千尋FA戦線

 

今から4年前、2014年のFA戦線における目玉中の目玉といえばオリックス・金子千尋だった。海外移籍を匂わせながら中日、巨人とも交渉したスーパーエースの動向はもつれにもつれ、結局4年契約での残留という煮え切らない決着に落ち着いた。

あの時、中日が提示した条件は3年10億円。金額的にはオリックス、巨人に及ばないものの、トヨタ自動車の後輩にあたる吉見一起の在籍がよほどプラスに動いたのか、なんと本命と言われた巨人が早々と脱落し、意外にも「中日か残留か」で最後まで悩んだというのだ。

最終的にオリックスは4年20億円の大型契約で残留にこぎつけたとされていたが、今回の騒動で実は一年あたり5億ではなく6億だった事が明るみになり、3年10億でキャッキャしてた中日は一体なんだったのだと今更ながら絶望を感じている次第である。

 

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▲金子獲得ならずを報じる中スポ

(2014年12月25日)

 

金子千尋、自由契約か?

 

その金子千尋がオリックスを退団するとかしないとかで揉めているそうだ。6億円からの5億円ダウンは3年前の巨人・杉内俊哉(4億5千万減)を超える史上最高額の大減俸となる。それを認めない金子と譲らない球団の攻防は平行線をたどり、遂には退団して自由契約という形で新天地を求める流れになりそうだ。

杉内と違って選手生命に関わる大怪我をしたわけでもなく、4年間で残した成績をトータルで見てせいぜい1億円の価値だと見積もられたのだから本人としては納得できないのも無理はない。

とは言えもう35歳だ。それ以上払ってまで新たな契約を結びたくない球団側の判断も理に適っており、やはり有耶無耶にサインするよりもフリーの身になって本人が適正だと思えるオファーを待つのが双方にとって幸せなのは確かだろう。

 

となると、中日こそが手をあげそうな球団の筆頭になるわけだ。なにしろ松坂大輔と中村紀洋という前例がある。さらに仲のいい吉見一起も健在で、先発不足という補強ポイントにも合致する。まさに4年越しのラブコールを実らせる願っても無いチャンスなのだ。

しかし、ただでさえ財布の紐が固く祖父江にすらアップ提示を渋るような状況で、自由契約の外様をいきなり好条件で獲得するのはいくらなんでもバランスが悪いし、既存選手のモチベーションへの危惧もある。

 

気になるのは与田監督の「(補強は)じっくり見て楽しみにしていてください」という言葉だ。中島宏之のオリックス退団、即巨人入りが出来レースだったように、実は金子の一連の騒動も水面下で中日と話がついた上での茶番という可能性も無くはない。

ここはひとまず成り行きを見守りつつも「じっくり見て楽しみに」していようではないか。

 

ま、たぶん何にも無いとは思うけどね

 

田島も限度額オーバーの減俸に納得できず退団なんて事は……

 

無いね