ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

与田を読む 4冊目

「一流力 サムライジャパン勝利の理由

 

新監督・与田剛を知りたくば著書を読め!

 

f:id:chunichi-wo-kangaeru:20181018233045j:plain

 

「一流力 サムライジャパン勝利の理由

2009年7月19日発刊 双葉社

 

簡単な書評

 

2009年WBCでブルペン投手コーチだった与田剛が激闘の1ヶ月半を振り返る。

松坂大輔、ダルビッシュ有、イチローなど錚々たるメンバーと共に戦い、間近で彼らの凄みを目撃した与田が一流の真髄に迫る!

 

与田の物の見方や野球観を知りたいなら本書が打って付け。

本書とのエピソード被りが多い「中継ぎ力」のように教訓を無理にサラリーマン社会に置き換える事もなく、野球成分100%の内容なので監督就任にあたって与田に興味を持った方にはこちらを薦めたい。

 

なお2009年WBCといえば中日の選手達が総辞退した事で猛烈に批判された苦い記憶が蘇るが、本書では中日への苦言など一切ない。こんなところにも与田の真摯な人間性が垣間見える。

 

 

与田剛のクローザー論

 

自身もクローザーとして鮮烈な印象を残した与田は、クローザーという役割についてこう記している。

 

 ストッパーを務めるピッチャーは強心臓の持ち主であるように思われがちですが、むしろ逆です。話を聞いてみると、ストッパーをやっているピッチャーは私にかぎらず人一倍怖がりなタイプが多いようです。9回ノーアウト満塁のようなピンチで、「よし、俺にまかせろ」と思って、喜び勇んでブルペンからマウンドに行くピッチャーはまずいないでしょう。そんな場面ではどんなストッパーも投げたくないはずです。

112頁より

 

たしかにあの岩瀬仁紀も幾つも10円禿げを作りながら長年心身を擦り減らして来たし、豊田清は登板が終わると人知れずトイレで吐いていたと聞いたことがある。

しかもたびたび訪れる「自分のせいで負ける試合」に対しては悔やんでいる暇もなく翌朝までに気持ちを切り替えなければならない。

 

このあたりの割り切りに関する与田の考えを紹介しよう。

 

 素直に「そうか、俺しかいないのか」と思えばいいのです。勘違いでも何でもいいから、気持ちを切り替えるわけです。

(中略)

 つまり、自分がそのような場所にいることをありがたいことだと考えればいいのです。誰もがプロ野球チームのストッパーをまかされるわけではありません。まずプロ野球選手になるのがたいへんです。

113頁より

 

おい福谷!聞いてるかおまえ!

 

福谷は強打者が出てくると怖がってストライクが投げられなくなるからな

 

そんな奴はプロ野球なんか辞めて草野球で無双してればいいんだよね

 

福谷に限らず又吉も大野雄もピンチになるほどビビって制球がつかなくなり、不利なカウントから置きに行ったところを痛打されるというパターンが目立った。

本来なら投手コーチとブルペンコーチがケアすべきポイントなのだが朝倉と近藤には荷が重すぎたか。両人とも退団が決定したという事なので彼らの復権を新コーチには期待したい。

 

田島はどうするよ?

 

あいつはまず痩せろ。話はそれからだ

 

 

与田はブルペンの大切さを知っている

 

与田の著書には頻繁に「準備力」という言葉が登場する。本来の能力を発揮するためには準備こそが重要なのだと。

「段取り8割仕事2割」という言葉もあるほどで、これは野球だけではなく一般社会においても実感することが多い。

 

そして登板に向けて肩を作るブルペンもまた「準備の場」であり、気持ちよく準備させるのがブルペンコーチの役割なのだと与田は語る。

 

 ブルペンからリリーフに送り出すときも、「自信を持って行って来い」とか、激励の言葉をかけるくらいで、あまり細かいアドバイスはしませんでした。私もリリーフの経験があるのでよくわかるのですが、マウンドに上がる直前にいろいろな話をされても、リリーフ投手は緊張感などもあってほとんど耳に入らないものです。

 そうした言葉より、私はブルペンの雰囲気づくりが重要だと思いました。

(中略)

 彼らのコンディションを整え、いま持っている力を引き出すことが、私の役割だと思ったのです。

102頁より

 

与田が投手コーチなら今年の神宮の悲劇も無かったかもしれないね

 

田島ばかりが言われてるけどあの時のベンチワークは最悪だった。
次から次へとろくに準備できてないリリーフをつぎ込んで……

 

大きな図体のラジコンマニアならもう少しまともな対応ができたかもね

 

おお、そこ来る?

 

与田と同い年でフリーの身ときたら、ねえ!

 

山本昌4年振り古巣復帰の一報を待て!