ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

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塩試合の先に

今季を象徴するような最終戦

 

2018年最終戦。

それは僅か2年の森繁和政権の最終戦でもあり、また中日が生んだ2人の英雄・荒木雅博と岩瀬仁紀の引退試合でもあり、さらに阪神タイガース金本知憲政権の最終戦でもあったりと何重もの意味を持つ5位対6位のセリーグ公式戦を締めくくる試合は、まるで優勝がかかった試合かのようにチケットが販売から15分で完売という極めて異例の注目を集めた。

 

荒木と岩瀬への思い入れは以前書いた通りなので割愛する。

ここでは森監督の最終戦という視点から今日の試合について考えたい。

 

 

森繁解任を誰もに納得させる驚異の塩試合

 

9回表を迎えるまでは引退試合らしく中日ファンが笑顔になれるシーンに溢れていた。柳裕也の来季に懸ける想いを感じる好投、石川翔のフレッシュで度胸満点な快投、未来を担うのは俺だと言わんばかりの高橋周平のタイムリー、そして荒木のマルチ安打を含む躍動。

完璧だ、完璧な大団円を迎えられるぞと誰もが思った。

 

9回表の頭から岩瀬を出すのかと思ったが、そこは先ず若い佐藤優で2死を取り、最後の1死を岩瀬に任せる。その選択は間違いじゃない。

1点差。クローザー岩瀬が最も輝く、まるでドラマのようなおあつらえ向きな展開。

 

だが事はうまく運ばない。よりによってこの大切な試合で、何十年プロ野球を見てきて初めてお目にかかるような凡ミス中の凡ミスをバッテリーがやらかし、たちまち試合は同点に。

 

いや、試合の結果なんかどうでも良いんだ。この試合の意義は僅差のラストを岩瀬が締めくくる、その一点にあったのだ。それがたちまち崩れ、なんとも言えない間の悪さが満員のナゴヤドームを覆い包む。

 

ベンチが映る。憮然とした表情の森監督が隣にいる朝倉健太コーチに何か文句を言っている。今季、何度も見た嫌な光景だ。

森監督は悪い展開になると露骨に表情が曇る。最後の最後でまたこんな表情の監督を見ることになるなんて。

 

ようやく2死を取り、「予定通り」岩瀬がマウンドに立つ。沸き立つ満員の客席。だが10分前まで最高のハッピーエンドが見られると確信していたファン達のボルテージはいまいち上がらない。やるせない。煮え切らない。

なんとも微妙な心持ちで同期の福留孝介との対決を見届けると、今度はそれでも試合がまだ続く間抜けさへの白けが込み上げる。

 

結局このあと、なんの意味もない5位と6位の戦いを延長11回まで見せられた挙句、中日は負けた。

 

 

森繁和のもってなさ

 

考えてみれば森監督の二年間はこんな試合ばかりだった。特に今季は継投ミスやら何やらで終盤の逆転負けが多く辟易としたものだ。

9,10月は試合が少なくて忘れかけていたが、久しぶりの試合で、しかもよりによってこの試合でこんな展開になってしまう。理不尽かも知れないが、これが森繁和という監督の“持ってなさ”なのだ。

 

岩瀬を出し惜しみした事への批判もあるようだが、森監督の振るうタクトはどんなパターンであろうと最終的には裏目に出てしまう気すらする。

岩瀬を頭から出していたら、それはそれでまた悲惨な展開が待っている。たぶんそれが森監督なのだ。

 

最後の最後で森監督続投派を完膚なきまでに黙らせる圧倒的な塩試合を見せつけ、森繁和は編成トップへと回る。

史上最も弱い中日ドラゴンズは与田剛に託された。

2019年。与田ドラゴンズは僕らにどんな悪夢を、いや夢を見せてくれるだろう。

 

 

荒木、岩瀬のセレモニーと谷やんの胴上げは最高だったよ!

 

そっちが本編だかんね!孝介もありがとう!