ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

就任会見を楽しもう

来たる就任会見に刮目せよ!

 

中日の新監督に就任する事になった与田剛氏。

就任にあたっての抱負は既に文字で報じられているが、本人の口から改めて言葉が聞けるのが15日に予定されている監督就任会見だ。

 

形式的な行事にも思える就任会見だが、侮ることなかれ。この場で何を語るかが今後のチーム作りを予測する上で非常に重要な意味を持つのだ。

具体的な再建プランを語る事ができるのか、あるいは当たり障りのない言葉を並べるだけなのか。まだ価値観や野球観が不明瞭な与田だけに、この会見で語られる言葉には要注目だ。

 

 

星野、落合!伝説の就任会見

 

やはり中日が誇る二大カリスマは就任会見からして一味違った。それぞれを振り返り、その特色を見てみよう。

 

 

星野仙一、2度の名言

 

1986年10月、39歳の若さで中日の全てを託された星野仙一は厳しい表情を崩さずこう決意を表明した。

 

「本日より名誉あるドラゴンズの監督を引き受けさせて頂くことになりました。引き受けた以上は身体を張って思い切ってやっていこうと思います。
普通の人が思い切ってやっていこうというのとはちょっと違うということは、次の秋季練習から見ていただければ、皆さん、肌で感じると思います」

 

そして選手へのメッセージをという質問に対し、あの名ゼリフが生まれたのだ。

 

「覚悟しとけ!」

 

星野仙一という男の並々ならぬ気迫、そして怒りにも似た選手への檄がこの一言に集約されている。第一次政権はまさにこの会見の印象どおりに厳しく激しく容赦ない野球で就任2年目の1988年にリーグ優勝を果たした。

 

それから数年を経て1995年、既定路線で監督復帰した星野は、2度目の就任会見で前回と同じく選手へのメッセージという質問に対してこう答えている。

 

「仲良くやろうぜ!」

 

 

前回政権時がチームを土台から作り直し、立浪、中村、山本昌、今中、大豊など新しい選手達を暴力も辞さずに鍛え上げたとすれば、今回はその愛弟子達が全盛期を迎えて一流選手として接する事になる。

だからこその「覚悟しておけ」ではなく「仲良くやろうぜ」なのだ。

 

前者ほどのインパクトは無いが、預かる状況に応じて選手との接し方も変える。そしてそれをたった一言のキャッチーな言葉に込める才能。星野仙一が星野仙一たる所以である。

 

 

落合博満、衝撃の補強凍結宣言

 

2003年10月、まだ就任に対して反対の声が多数を占める中で落合博満は極めて明確かつ客観的にチームの現状分析をしてみせた。

そこで示したのが「一年間の解雇、トレード凍結」「春季キャンプで一軍、二軍を分けない」「ヘッドコーチは置かない」「一芸に秀でた選手を使う」「トスバッティング禁止」「右の四番を育てる」の6か条だった。

 

さらに落合は「現有戦力を10%底上げできればこのチームは充分優勝できる」と補強凍結と初年度からの優勝を宣言して大いに物議を呼んだのだ。

奇しくも同じ年、巨人が小久保裕紀、T.ローズを乱獲して史上最強打線を掲げており、正反対の戦略で金持ちを負かしてリーグ制覇したという極めてカタルシスの強い結果となった。

 

 

与田監督は何を語る?

 

与田のソフトで丁寧な語り口は聴衆を引き込む力がある。だが肝心なのは内容だ。元NHKらしい当たり障りのない言葉を並べるだけなら期待薄といったところか。

 

いずれにせよ史上最も弱い中日を率いるからには具体的なビジョンを掲げていなくては結果は伴わない。

現状を分析し、どうすれば勝てるようになるのかを的確に説明する。

そんな就任会見になればと思う。

 

これを機にチアドラもCA風の衣装に……

 

やめなさい