ちうにちを考える

中日ドラゴンズを浅く薄く考えます

まさかの“伊東勤”監督報道を考える

竜人事、風雲急を告げる!その名は伊東勤!

 

3連休初日の昼下がり。

大きな動きがあるのは連休明けと思いきや、またしても一流クオリティペーパー・東スポが驚愕のスクープでファンの度肝を抜いた。

 

 

f:id:chunichi-wo-kangaeru:20181006220913j:plain

 

 

伊東勤。

その名を予想した者が何人いるだろうか。あらゆるメディア、掲示板、SNSを見渡してもおそらく初めて表れた名前ではなかろうか。

 

ちょうど15年前の今頃も中日は山田久志に代わる次期監督の予想で盛り上がっていて、あの時はかろうじて落合という名前は候補者の一番下に小さく載っていた。

しかし今回の伊東勤は全くの不意打ち。まだ正式に発表されたわけでもないが、大好きな中日ドラゴンズをこの縁もゆかりもない完全なる外様監督が率いるかもしれない事実について現時点においては嬉しいも残念もなく、只々戸惑いしかない。

 

ただ、もし本当に実現するならば「おもしれえ」とは思う。

 

 

想定される期待と懸念

 

伊東勤と言うと大方の中日ファンは2004年の日本シリーズの印象が強いと思う

 

第1戦の長い抗議ね。納得いかなければ妥協しない頑固者という印象を受けたよ

 

 

監督としては西武を4年、ロッテを5年の計9シーズンを指揮してAクラス入りは実に7度を数える(日本一1回)。

現役時代には黄金期西武の正捕手として実働22年のうち14度のリーグ優勝と8度の日本一という驚異的な記録を誇る、まさに勝ち方を知り尽くした男だ。

 

その伊東が勝手の違うセリーグでどこまで経験を生かすことができるかは未知数だが、ドラゴンズの監督に就任したとして想定し得る期待と懸念を簡単にまとめてみよう。

 

 

期待1.中日OBの出戻り

 

中日との直接的な関係は無いものの、長く球界にいるだけあって意外なところで間接的に中日OB達と繋がっている。

 

例えば西武時代に共に現役選手として戦い、また監督と選手という立場で2004年の日本一に大きく貢献するなど中心打者として伊東西武を支えた和田一浩は、つい先日阪神がコーチ招聘というニュースが飛び込んできたばかりだが、伊東からの誘いとあれば予定を変更して受諾する可能性もある。

 

またロッテ監督時代には中村武志、落合英二という懐かしい顔ぶれもコーチとして伊東の下に仕えている。

両者とも現在は韓国プロ野球でコーチ業に勤しんでいるが、オフにはCBCラジオの中日応援番組に出演するなど球団との関係性は切れていない。特に落合英二はいずれまた中日に戻りたいと発言しており、久々の復帰に何ら支障はない。

 

さらに東スポが報じているように今季まで楽天の二軍投手コーチを務めた与田剛、同じく楽天の現役コーチである清水雅治の名前も組閣構想に上がっているという。

 

まったくの外様監督で組閣まで外様中心となれば内外から反発が起こりそうだけど、適度にOBを配する事でその心配も少しは薄れそうだね

 

 

期待2.若手捕手の育成

 

中日の長い低迷の原因の一つが正捕手の不在である事は明らかだ。

特に今季はFAで大野奨太を獲得するもリード面と肩の弱さに難があり、結局は近年もっとも多く出場している松井雅人が実質的な正捕手としてマスクを被り、それなりに奮闘した。しかし盗塁阻止率.178はリーグ最低で、いわば消去法の正捕手なのは否めない。

 

その点で伊東は自身が稀代の名捕手だった事もあり、やはり捕手の育成には長けている。

西武時代には高卒1年目の炭谷銀仁朗を積極起用して正捕手に育て上げ、ロッテではやはり高卒1年目から起用した田村龍弘が現在正捕手を務めている。

今月25日のドラフト会議で獲得するであろう新戦力を含めて今季までとは一味違う捕手起用が見られるかもしれない。

 

そうなると昨年のドラフトで中村奨成を外したのが実に惜しいね

 

 

期待3.西武の血と中日の血が混ざり合った先に……

 

森繁が着任以来、中日の西武化が止まらない。そこにきて森繁GM、伊東監督となればもはや中日ライオンズだ。

首脳陣入りを順番待ちしている中日OBからすれば苦虫を噛み潰すような思いだろうが、外様を排してコーチ経験に乏しいOB達を寄せ集めても結果が伴わないことはつい数年前に思い知らされたばかりだ。

 

もちろん立浪や山本昌、川上といった面々が率いるドラゴンズは見たい。ほとんど夢と言っても良いくらいだ。だけど残念ながら彼らには経験がない。

まだまだ不完全ではあるものの少しずつ森繁が下地を作り、ようやく薄っすらと光が見え始めたかどうかという時に目先の人気を追いかけて未経験のOBに託すのはあまりにリスクが高い。

 

今はなによりも勝てるチームを作ることを優先すべき時なのだ。いや、勝てるチームと言うよりも「負け癖からの脱却」か。まだまだこのチームはその段階にいる。つまり勝ち方を知る伊東の招聘は極めて理にかなっているのだ。

かつて常勝を誇った西武の血と、前述した通り出戻りが期待される中日OBの伝統的な血。外様にもOBにも偏らず両方がバランスよく機能した時、新しいドラゴンズが生まれるはずだ。

 

キーワードはやっぱり「未来志向」か

 

ちうにち保守派には受け入れ難いかもしれないけどね

 

 

懸念1.中日OBの反乱

 

やはりまず危惧されるのはこの点だろう。

1992年の高木守道以来、新たな純血OB監督が誕生していないのは確かに長すぎる。それでいて谷繁元信が変則的に抜擢されたり、森繁の権力が次第に拡大したりとOB達のフラストレーションはかなり溜まっていてもおかしくない。

 

そしてようやく森繁が退任かと思いきや輪をかけて外様濃度が高い伊東勤が就任となればOBの心中や察するに余りある。

いよいよ我慢も限界となってOB会を中心とした排斥機運が高まり、森繁GM、伊東監督もろとも道半ばで吹っ飛ぶ恐れはある。

また全ての行く末を90歳の白井オーナーが握っているのも懸念材料だ。超高齢フィクサーの身に何かが起これば即効で政権は転覆する。

転覆させたがっているOB、タニマチは数知れず。白井オーナーという最強の後ろ盾は同時に最弱の脆さも孕んでいるのだ。

 

 

懸念2.フロントとの確執

 

西武で4年、ロッテで5年の監督経験を持つ伊東だが、どちらも最終年にBクラスに転落し、なおかつ球団サイドと喧嘩別れして解任という経緯が共通している。

 

特に西武とは相当険悪な関係になったらしく、引退セレモニーの花束の件はあまりに有名だ。ロッテ時代はフロントに再三補強を要求するも、ちょうど本社が野球どころじゃないゴタゴタで揉めている時で相手にされず、退任後も度々メディアでこの件に関して不満を口にしている。

 

おいおい、中日も補強に関しては言わずもがなだぞ。大丈夫かよ

 

たぶん頑固で妥協知らず、なあなあを許さない性格なんだろうね。そのためにもフロントとのクッション、つまり森繁GMの存在が重要なんだね

 

 

最後に

 

まだ東スポ一社が報じたに過ぎず色々考えるのは時期尚早だ。

しかし内容がやけに具体的かつ断定的だったり、最近の東スポによる中日情報の信頼性だったりを考慮するとかなり信憑性は高いと思われる。

いずれにせよ来週中には何らかの正式発表が行われるはずだ。

 

大逆転、急転直下の木俣達彦監督は無いかね

 

それは無い。それだけは無い