ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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2020年シーズン

悲願ならずも抜群の福谷

○4-1阪神(14回戦) 福谷浩司のエース化が止まらない。 前回は首位巨人相手に8回2失点の好投。試合は引き分けで白星こそ付かなかったが、このカードの3タテを阻止した功績は計り知れない。あの時もチームは3連敗中と雰囲気は悪かったが、奇しくも今回も3連敗…

「嫌われた監督」と石垣問題

●4-8阪神(13回戦) 『週刊文春』で連載中の「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」というノンフィクションがとにかく面白い。筆者はフリーライターの鈴木忠平氏。落合政権当時、日刊スポーツの記者として目撃した落合ドラゴンズの裏側で起きてい…

年功序列

●2-9広島(17回戦) 岡崎市民球場に集ったワイシャツ姿の男達の視線は、マウンドに仁王立ちする153キロ右腕に注がれた。トヨタ自動車・栗林良吏ーー。 約1ヶ月後に迫ったドラフト会議で“主役”になる可能性が高いアマチュアナンバーワン投手である。都市対抗…

マスター阿部は正念場

●3-6広島(16回戦) 「先発ピッチャーというのはいつも緊張して、何かしら不安があるものなんです。特に立ち上がりの初回で、おちついて投げたことはないですね」 『ほぼ日刊イトイ新聞』のインタビューで山本昌は先発投手の心情についてこう答えている。現…

2020年、吉見はまだ元気です

○3-2DeNA(15回戦) 吉見一起が最後に二桁勝利をあげた2012年とはどんな年だったのか、あらためて振り返ってみる。 新年早々、オウム真理教の平田信が出頭。これを足がかりに長年逃走していた指名手配犯が次々と逮捕された。大河ドラマは歴史的低視聴率にあ…

取っておきの持ち腐れ

●3-7DeNA(14回戦) たまにふらっと現れては、壮絶なトラウマを植え付けていく。タイラー・オースティンは、そんなタチの悪い白昼夢のような存在だ。 DeNAとの対戦はこれが5節目だが、オースティンと顔を合わせるのはまだ4試合目。開幕直後に横浜スタジアム…

祖父江がつなぐバトン

○3-2DeNA(13回戦) 久しぶりに冷や汗をかいた。 9回裏、2点差でライデル・マルティネスが登場した時点で勝ったようなもの。あとは悠々と勝利の瞬間を待ち、ささやかに祝杯をあげるだけだ。そう思って余裕丸出しでキンキンに冷えた「氷結」のプルタブをプシ…

目標の有無

△2-2巨人(18回戦) 3連戦で一つも勝てなかったことを嘆く声がファンの間では目立つが、むしろ「よく負けなかった」「よく引き分けで凌いだ」と思う。とは言え、ポジティブな意味合いではなく、ネガティブな皮肉を込めてだが。 例によって先発・福谷浩司はナ…

高梨違い

●4-5巨人(17回戦) ナゴヤドームでの3打席連続ホームラン。あの山﨑武司ですら成し遂げることができなかった快挙を、坂本勇人がやってのけた。 スゴイのはスゴイが、讃える気持ちなど毛頭ない。そもそも私は相手のファインプレーに拍手を送るという文化も大…

悔しさとやるせなさと、たしかな希望と。

●0-2巨人(16回戦) 大野雄大と菅野智之。現代セ・リーグ最高峰のエース対決として試合前から注目を集めたこの一戦。その期待を裏切らぬ鬼気迫るような投げ合いは、もはや贔屓(ひいき)の応援を超越して「プロ野球」という娯楽そのものの醍醐味が凝縮されて…

青木宣親に負けた

●3-10ヤクルト(15回戦) 雨上がりのヤリエルは別人に変身していた。 5回まで2安打無失点、特に5回裏は無死2塁のピンチを3連続三振で切り抜けるなど、先週の炎上ショックを払拭する投球を披露。山田哲人、村上宗隆、青木宣親と並ぶクリーンアップも難なく抑…

不思議の勝ち

○3-1ヤクルト(14回戦) 故・野村克也さんの名言を拝借するなら、今日の勝利はまさしく“不思議の勝ち”だ。いま試合が終わって1時間ほど経ってからこのエントリーを書き始めたが、こうして勝利を伝える内容が書けることが不思議でならない。 4時間25分にも及…

“流れ”をめぐる攻防

○4-2ヤクルト(13回戦) 野球を見ていると頻繁に“流れ”という言葉が飛び交う。「このプレーは流れを変えますよ」「流れを掴む投球ですね」ってな具合に。ただ、正確にいえば“流れ”という事象は科学的にも統計的にも証明されていないそうだ。つまり一種のオカ…

悔し涙

○6-0広島(15回戦) このところキャッチャーを除いてほぼ固定メンバーで戦ってきたが、今日は久々に中軸を動かしてきた。アルモンテに代わって3番に入ったのは、福田永将だ。下肢のコンディショニング不良で抹消されたのが8月23日のこと。その間チームは3勝6…

サラリーマンの星

●5-9広島(14回戦) 勝てると思った。イケイケの6回裏、遠藤一星のセンター前を皮切りに打線がつながり、今シーズン初となる一挙5得点の猛攻で1点差にまで詰め寄った。井領雅貴の代打2点タイムリーが飛び出したときは、これで負けたらウソだというほどテンシ…

スーパーエース、快挙成る

○5-0広島(13回戦) 「おとうさんはなれたんだ……超サイヤ人に!」と涙ながらにつぶやいた孫悟飯じゃないが、「大野さんはなれたんだ……スーパーエースに!」と感嘆するほどの投球で、大野雄大が大記録を達成した。 球団創設84年の歴史上、わずか3人しか成し遂…

ローテ再編と満塁の大島

●2-3巨人(15回戦) 今日の先発は、ローテ通りなら大野雄大が投げる予定だった。ところが28日に勝野昌慶が一軍合流。これにより大野がこのカードを回避することが明らかになり、球団記録に並ぶ5試合連続完投勝利への挑戦は1日の広島戦に持ち越されることにな…

打たれどき

●3-12巨人(14回戦) デビューから3試合続けて好投を披露し、うち2試合は中盤までノーヒットに抑える完璧な内容。彗星のごとく現れ、たちまちローテの救世主となったヤリエル・ロドリゲス 。ただ、巨人が同じ相手に3カード続けてやられるほど柔なチームでは…

ドラマチック堂上

○5-3巨人(13回戦) 典型的な負け試合だった。5回までに毎回ランナーを出しながら7残塁。どう見たって調子の悪い田口麗斗を助けるような拙攻でスコアボードに「0」を並べ、そうこうしているうちに巨人が好機をきっちりモノにして3点ビハインド。東京ドームで…

死に物狂い

●3-6阪神(12回戦) 表と裏。出る確率はそれぞれ五分のはずだが、8月のドラゴンズはどういうわけか裏ばかりに当たり続けた。何かと言うと、対戦ローテの話である。 最後にいわゆる表ローテと対戦したのは、小川泰弘と当たった8月1日のヤクルト戦が最後。それ…

ハイテンション ザ・ボーア

●3-11阪神(11回戦) 同じ職場で一番関わりたくないタイプといえば、日によってテンションの浮き沈みが激しい奴は本当に厄介だ。昨日はバカな世間話なんかでケタケタ笑いながら盛り上がったのに、今日は挨拶さえ碌に返そうともしないほどドヨーンと曇ってい…

目醒めよ、陸の王者

●1-5阪神(10回戦) 今朝の中日スポーツによれば、球団新人キャッチャーがスタメンマスクを被った試合での6連勝は、1981年の中尾孝義、そして郡司裕也の2人のみ。今日勝てば連勝は「7」に伸びて球団新記録となったのだが、あの小笠原慎之介の出来ではたとえ…

大野、神髄に達す?

○3-0DeNA(12回戦) なんでもドラゴンズにおける連続完投勝利は「5」が記録で、石川克彦、権藤博、佐藤充の3人が打ち立てたという。 1950年代前半に杉下茂とWエースを形成するなど活躍した石川、1961年に429.1イニングを投げた権藤のことは知識としては知っ…

リナレス来日の衝撃

○5-0DeNA(11回戦) 少し懐かしい話をしたい。18年前、2002年の6月というと日本中がサッカーW杯日韓大会に沸きに沸いていた時期であり、プロ野球は限りなく影の薄い存在となっていた。 ニュースのスポーツコーナーも数十分間に渡ってサッカーの話題で盛り上…

スチールドラゴン回避

○3-1DeNA(10回戦) 8連勝の翌日から8連敗。昨シーズン、ドラゴンズが惜しくもAクラス入りを逃した最大の要因は、7月7日から27日までのわずかな期間に起きた、ナガシマスパーランドの絶叫コースター『スチールドラゴン2000』ばりの乱高下にあった。 一昨日ま…

山井は先発か中継ぎか問題

●3-7ヤクルト(12回戦) 酒の席であろうと何だろうと、家族、友人以外の人間と話すときにタブーとされている話題がある。「政治、宗教、山井は先発か中継ぎか」の3つである。余計な対立を生みやすいくせに周りの共感は得にくいので、どんなに悪ノリしてもこ…

花火大会

○11-2ヤクルト(11回戦) 夏といえば花火。例年なら夜になるとどこかの空から「ドーン」という音が聞こえてくる季節なのだが、コロナ禍の今年は全国の祭りや花火大会があいついで開催を見合わせている。私が住む町でも河川敷でおこなわれる市主催の花火大会…

あの夏のつづき

○8-3ヤクルト(10回戦) 今から5年前のちょうどこの時期、甲子園球場では壮絶な熱戦が繰り広げられていた。第97回全国高校野球選手権大会決勝、東海大相模対仙台育英である。 清宮幸太郎、オコエ瑠偉といったスター揃いの今大会は近年まれに見るほどの注目を…

隠れたナイスプレー

○4-1巨人(12回戦) 2006年佐藤充以来の3試合連続完投勝利、球団史上初の3試合連続二桁奪三振、’08年山本昌以来の2試合連続巨人戦完投、と大野雄大の記録づくめの快投で首位巨人相手に2週連続のカード勝ち越しに成功。 借金も約1ヶ月ぶりに「5」に減らし、我…

渋く光った高橋周平の粘り

○7-4巨人(11回戦) 序盤に先制、中盤に中押し、終盤にダメ押しと理想的な流れで得点を重ね、首位巨人相手に打ち勝つことに成功した。 されど弱いチームにありがちな「負けるときは惜敗、勝つときは大勝」というようなワンサイドゲームにもならず、8回裏には…